グーテンベルクが発明した活版印刷技術は急速に普及し、ニュースや書籍の流通速度を劇的に速めた。印刷技術はルネサンスの拡大につながり、ひいては科学革命の土台を作ったとみなされる。またギリシャやローマの古典書が大量に出版され出回った。もっとも多かったのはギリシャ語、ラテン語聖書であった。これらの書物が研究されたことが宗教改革にいたる地下水脈の一つになっていく。15世紀中に金属活字を用いて印刷された書物は現存数も少ない大変貴重なもので「インキュナブラ」と呼ばれている。
ドイツ国内には多数のグーテンベルク像が建っているが、特に有名なものはマインツのグーテンベルク博物館にある像である。またマインツには彼を記念したグーテンベルク大学がある。版権のきれた著作物を収集するプロジェクト・グーテンベルクや『グーテンベルグの銀河系』(マーシャル・マクルーハン著)などの名称も彼にちなんだ名前である。
木版印刷および活字印刷が史上初めて行われたのは中国である。
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現存する印刷物で年代が確定している最古のものは日本の法隆寺に保管されていた『百万塔陀羅尼』(8世紀)。これは称徳天皇が発願して770年に完成させたと伝えられている。中国のものでは1800年に敦煌で発見された経典『金剛般若波羅蜜経』(868年頃)がある。中国では9世紀以降、大量の印刷物が作成された。
世界初の活字は、慶暦年間(1041年~1048年)に北宋の畢昇が作成した陶器で活字である。(畢昇の名は北宋の沈括の著『夢渓筆談』十八巻であげられている。)
14世紀にヨーロッパで初めて作成された木版は中国のものとほとんど同じである。このことから「初期の宣教師や旅行者らが中国からヨーロッパへ印刷の技術をもたらしたのではないか」と考える研究者たちがいる。